マーケティングツールとしてブログを使う人が知っておいたらイイと思う、ブログ記事の7通りの役割とその書き方

マーケティングツールとしてブログを使う人が知っておいたらイイと思う、ブログ記事の7通りの役割とその書き方

ブログをSEOやマーケティングのために書いている場合、ひとつひとつの記事に具体的な目的を持たせると効果的です。

その記事で「どんな役割を果たしたいのか」という部分を明確にすることが大切です。それはブランディングのための記事なのか?SEOのための記事なのか?商品を売るための記事なのか?

まずは、ブログ記事を書くことで達成できる7つの役割を見てみましょう。

ブログ記事の7つの役割

  1. ロングテールキーワードを狙う: つまりこれはSEO目的の記事です。
  2. サイトボリュームを増やす: これもSEO目的の記事です。サイトボリューム(記事数=ページ数)が増えると検索エンジンからのサイト全体への評価が上がります。記事を一つ書くたびに、ページランクが少し加算されます。
  3. 被リンクを増やす: これもSEO目的の記事です。さまざまなサイトから被リンクをもらう、つまりさまざまなサイトで取り上げてもらうことはブランディング効果もあります。
  4. ブックマークを増やす: ブックマーク(特にはてなブックマークでのホットエントリー入り)は直接的な被リンク価値や、RSS購読者の増加、間接的な被リンクの増加など、いろいろな効果が期待出来ます。
  5. ブランディングする: ブログ執筆者のパーソナリティを出すことで、もしくは企業のもってるサービスの特色や専門知識を与えることで、読者との距離を縮めたり、信頼感をつくることも可能。
  6. ソーシャル化する: 分野の関連する他のブログの記事を紹介したりすることで、横のつながりを作る。これは、ブランディング、ナチュラルリンクの増加に繋がる。
  7. コンバージョンにつなげる: 企業ブログの最終目的は売り上げに貢献することですから、単にブランディングやSEOを成功させるだけでは十分でなく、最終的にはコンバージョンに結び付けなければなりません。SEOやブランディングもこのためにあるといっても過言ではなく、その『カラクリ』を作ることはマーケティング目的のブログとしては必須でしょう。

果たす役割によって、記事の書き方は違う

ぼくがブログ記事を書くときは、上記の7つの役割の内の一つ、もしくは複数の役割を組み合わせたものを念頭において記事を書きます。記事単位で役割を決めて書いています。

その際に一つ注意しておくべきことは、ブログ記事を書くことで果たしたい目的によって記事の書き方が変わってくるということです。つまり目的にあった記事のスタイルや構成があるということです。

たとえばはてブを集めることが目的であれば長い記事でも分割しないほうが良いですが、SEO目的であれば記事を分割したほうがページ数が増えるので有利です。(その他、はてブを集めやすい記事のスタイルは、「SEOやWeb系の記事ではてブホッテントリ入りさせる方法」を参照。)

商品の販売を目的にした記事の場合、すでに販売されている商品のレビューを書くときには、「レター形式」といわれる長いセールスレターが有効ですが、発売前のPre Launch期間の場合は長いセールスレターの内容を4分割くらいにして、数週間かけて少しずつ別々の記事で紹介したほうが、読者の「もっと知りたい」「早く買いたい」という欲求を刺激できるのでティーザー戦略として有効な場合もあります。また、その間にバイラル化して口コミで広がることも期待できます。

それでは、7つのブログ記事の役割と、それぞれの役割に見合った記事のスタイルを詳しく考えてみましょう。

1. ロングテールキーワードを狙う

SEOを知る人にとって、ブログを書いてロングテールキーワードを狙うのはもっともポピュラーなブログの活用方法の一つではないでしょうか。

ロングテールキーワードを拾うためにやるべきことは、以下の3つでよいでしょう。

① まず一番簡単なのは、タイトルタグにロングテールキーワードを入れて記事を書くことです。ロングテールキーワードとは、検索回数が少なく、簡単に上位表示できるような複合キーワードで、キーワードアドバイスツールを使えば簡単に見つけることができます。鈴木さんの「誰も知らない、検索結果ページでお宝キーワードを発掘する方法」などを参考にするとより幅の広いロングテールキーワードが見つかるはずです。さらに、Twitterのつぶやきに注目することでも、思いがけないキーワードの発想が得られたりします。

② また、ロングテールキーワードは競争率が高くないので、タイトルタグにキーワードを使わなくても、文章中にロングテールキーワードが含まれているだけで、検索結果に表示される可能性も大です。つまり、以前書いた記事の文章をすこし書き換えて、文中にロングテールキーワードを含ませるだけでも検索結果に上位表示させることが可能な場合もあります。(「あなたのロングテールキーワードSEOは間違っている」参照。)

③ ということは、関連語句を意識しつつ、豊富な語彙を含む文章を心がけていれば、ロングテールキーワードは自然と拾っていることになります。これについては、LSIという概念も知っておくと良いでしょう。(以下の2つの記事参照。)

最後に、サイト内SEOを意識するなら、ロングテール目的で書かれたいくつかの記事から、ミドル、もしくはビッグキーワードを狙っているページへページランクを流すと良いでしょう。(この辺のことは、「ページランク スカルプティング「風水SEO実践編」」に詳しく書かれています。)

2. サイトボリュームを増やす

サイトボリューム、つまりインデックスされているサイトのページ数が多ければ多いほどSEOに有利であるということは広く知られていることだと思います。

でも、「ウェブページはGoogleにインデックスされた時点でページランクが加算される」という考え方をしている人はどれだけいるでしょうか?

ぼく自身、StomperNet の「4 Rules for Making More Money with PageRank」という記事を読むまではそういう考え方はしていませんでした。

この StomperNet の記事の要点をまとめると以下のような事です。

「ページランクはリンクを貰うことで獲得する」という考え方が一般的です。でも、リンク自体がページランクを生み出しているわけではありません。リンクは単にページランクを受け渡す、いわばパイプのようなものです。

ページランクは一つのウェブページがインデックスされた時に、そのページに小さなページランクが加算されることで創出されます。これがページランク誕生の瞬間です。そのページから別のページにリンクをすることで、そのページランクの内の何%かが受け渡されます。

あるページが大きなページランクになるのも、一つのウェブページがインデックスされた瞬間に生まれる小さなページランクがリンクを通して積もり積もった結果に過ぎません。

この『ウェブページ=ページランク』という考え方は、「被リンクが集まらない!」とか、「ブックマークしてもらえない!」となげいている人にとっては大きいな勇気になるはずです。

被リンクやブックマークが集まらなくても、ブログ記事をひたすら書くことでもページランクは貰えるのです。

サイトボリュームを増やす目的で記事を書く場合の注意点は以下の2つです。

① 検索エンジンにインデックスされないとページランクがもらえませんので、大量のアフィリエイトリンクを含んだ記事や、テキスト量が少なすぎる記事、また、コピペ記事などは避けるべきです。ある適度のテキスト量(だいたい500字以上?)を心がけましょう。

② また、どうせ書くならロングテールキーワードを意識した記事にすると、2役こなせるのでより効果的でしょう。

この場合も、ロングテールキーワード狙いの記事の時と同じく、ミドルキーワード、ビッグキーワードを狙っているサイト内の別のページに、リンク(ページランク)を集めるためると効果的です。

これも、前の項目で紹介した「ページランク スカルプティング「風水SEO実践編」」に詳しく書かれていますので、参考にしてください。

3. 被リンクを集める

被リンクはSEOにおいて非常に重要な要素の一つですし、「被リンクの多さはそのサイトのブランド価値、つまりはロイヤリティーや知名度や信頼度と正の相関関係にあり、被リンクが増えれば増えるほどそのサイトのネット上におけるブランド価値は向上する」という考え方も確かにあると思います。 (「もっと被リンク構築の価値は知られていていい」参照)

一般的に被リンクを集めやすいブログ記事のスタイルとは、ひとことで言えば「参考文献になりやすい記事」、「取り上げずにはいられない記事」です。

被リンクを得る目的で記事を書くことを、『リンクベイト』と呼びます。

ここで解説すると長くなりますので、以下のリンクベイトについて書かれた記事を参考にして下さい。

4. ブックマークを増やす

ブックマークを増やすと様々な効果が期待出来ます。

  • 直接的な被リンク効果: はてなブックマークや、Buzzurlからのリンクにはnofollowタグがついていないので、直接的な被リンク効果が期待出来ます。(「ブログのSEO対策で重要な12項目」で知りましたが、Buzzurlは最近はずされたようです。)特に、パシフィカスさんのブログの別の記事に残された松尾さんのコメントには「はてブの効果は前から注目しているんですが、はてブの場合、”はてぶ数”というより、はてブ登録してくれたユーザーの”ページエイジ及び、トラストランク”が深く関係していると思います。」と書かれています。これはブックマークをくれる人のユーザーページ(プロフィールページ)が検索エンジンに高く評価されているほど、被リンク効果が高いということだと思いますが、ぼくが先日書いた「次なる、アルゴリズム」と通ずるものがあり興味を引くコメントです。
  • 間接的な被リンク効果: はてブのホットエントリーに入ると様々なサイトで取り上げてくれる場合が多いです。GIGAZINE のような有名サイトが取り上げてくれることもあります。また、ホットエントリーまでいかなくとも、ソーシャルブックマークサイトに投稿されることで露出が増えるので、被リンク獲得のチャンスが増えます。
  • ブランディング効果: 被リンクのブランド効果と同じく、ブックマークもある程度のブランド効果が期待できます。
  • RSS購読者の増加: 各ソーシャルブックマークサイトで多数のブックマークをもらいトップページなどに表示されると、普段読者ではないような人たちにもブログの存在を知らしめることができます。はてなのホットエントリーや、Buzzurlの話題のエントリーなどに入ることで大量の新規アクセスが流入するので、結果RSS読者の急増が期待できます。

以上のようなことから、ソーシャルブックマークを増やすための記事、特にはてなブックマークのホットエントリー入りを狙う記事を書くというのは、ブログマーケティングのプロセスの一つとしてとても強力な施策だと思います。

はてブでのホットエントリーを狙いやすい記事には一定のスタイルがあります。ポイントははてブユーザーの好みを捉えることです。はてブを集めやすい記事の書き方や、ホットエントリー入りさせる詳細の方法は以下の記事に詳しく書かれていますので是非参考にしてください。

5. ブランディングする:

ブログを使ったブランディングにはさまざまなカタチがあると思います。

パーソナリティを出すブランディング: 歯医者さんの歯科医師やスタッフさんが、顔写真付で日常をつづるようなブログを書けば、初めてその歯医者に通おうとしている人にも安心感を与えます。これはパーソナリティをブログに出すことで読者との距離をちじめるブランディングです。

信頼感を生み出すブランディング: 歯科医師さんが、歯の治療方法や、虫歯になりにくい歯の磨き方、口臭の予防方法、歯周病予防など、専門知識を活かしてわかりやすいく記事を執筆することで、読者との間に信頼関係が生まれます。

読者の質問に答えるブランディング: これも信頼感を生み出すブランディングと同じですが、一方的に記事を書くのではなく、読者から質問を募集し(もしくはコメント欄に残された質問など)、それに答える記事を書くというのもブランディングに繋がります。SEOの分野では、五足の靴がこれにあたります。

マーケティング目的のブログは最終的には売り上げにつなげなければもちろん意味はないのですが、記事単位で見た場合、「宣伝臭くないブログにする」というのがとても大切です。

6. ソーシャル化する

ソーシャルメディアで活動したり、他のブログにコメントを残すことで横のつながりを広げると、つながりを持った人たちがその人のブログなどでこちらの記事を取り上げてくれることが多々あります。これをSMO(ソーシャルメディアマーケティング)とかソーシャル化とか言ったりします。

これと同じ効果を、ブログ記事を書くことで達成することも可能です。

そのためにやるべきことは唯一つ。記事の中で他のブログやウェブサイトを取り上げてリンクを渡すだけです

他のブログ(ウェブサイト)の記事を取り上げてリンクを送ると、大抵の人は被リンクチェックやアクセス解析をしていますから、リンクをもらったこと、アクセスをもらったことに気がつきます。それまでこちらのブログを知らなかった人にもそうやってこちらのブログの存在を知らせることが出来ます。しかもリンクやアクセスをもらって嫌がる人はまずいませんから良い関係になるでしょう。

そうやって出来た横のつながりは、ナチュラルリンクとして自分にかえってきます。
また、テーマの関連するサイトにリンクを出していると検索エンジンの評価も高いですし、ブランディングにもつながります。

ブログのソーシャル化については住太陽さんの、「コンテンツに関係なく被リンクを獲得する方法」に詳しく解説されています。

7. コンバージョンにつなげる

ブログのファンを獲得するのは、それほど難しいことではありません。だれだって無料のものが好きだから、良い記事を定期的に配信していれば読者は増えるでしょう。

でも、お金を払ってまで欲しいものっていうのは限られています。

マーケティングの目的でブログを書いているのであれば、
この『タダのファン』にお金を使わせることが出来て、初めてマーケティングが成功したと言えます。

冒頭で、「ひとつひとつの記事に具体的な目的を持たせると効果的」と言ったのもこのためで、ファンや被リンクを獲得するための記事と、お金を稼ぐための記事は別々でないとうまくいきません。

では、ブログ記事を売り上げにつなげる方法はどのようなものが考えられるでしょうか?

アフィリエイトサイトでもECサイトでも、ぼくは通常以下の4つの施策を使います。

① 割引や、期間限定特典などのプロモーションのときだけ、宣伝の記事を書く。

② 新商品(新サービス)の発売の時には、1ヶ月前くらいから始めて、週一くらいで少しずつ商品の内容を公開していく。

③ 商品に関連する内容の、To-Do記事、チュートリアル記事などを書き、さりげなく商品紹介ページにアクセスを流す。

④ メーリングリストを獲得するためだけの記事を書き、実際のプロモーション活動はブログと切り離してEメールで行う。

最初の6つの役割を念頭に記事を書き、アクセスとファンを獲得した上で、
この4つの売り上げにつなげる施策を行うと、獲得したアクセスとファンを売り上げにコンバートすることが可能です。

この4つの詳しい説明はかなり長くなりますので、次回の記事で書きます。


Posted 2009-08-03 (Mon) 10:02  Updated 2010-01-03 (Sun) 19:15
Category: ブログの書き方   Tag:

Comments

  1. 名刺印刷屋 says:

    なるほどー!深いです!ブログって私もそうですが、思ったことをただ徒然に書いてしまう習性がありますが、もしこれをブランディングの一環にするならば、こういったことを意識しながらブログを書かないとだめですね~

  2. 谷山 says:

    初めまして清音さん。
    谷山と申します。

    清音さんの記事を読ませて頂いて、とても参考になったので記事にリンクを張らせていただきました。
    それから、未熟ながらに一部を自分の考え方での説明を記事に書いたりしました。
    まだまだ全然読めてないので、他の記事も参考にさせていただきます。
    それから、また記事にリンクを張らせていただくかもしれません。

  3. 清音 says:

    コメントありがとう御座います。
    谷山さんのブログも拝見させて頂きました。
    また訪問させて頂きます。


Comment Closed




次なる、アルゴリズム »