動的URL (ダイナミック) vs 静的URL (スタティック): どちらが正解か?

動的URL (ダイナミック) vs 静的URL (スタティック): どちらが正解か?

鈴木氏の「海外SEO情報ブログ」などでも最近何度か取り上げられました、「動的URLが良いのか?静的URLが良いのか?」という話しですが、SEOmoz の Blog に当面の指針として非常に参考になる記事がありましたので、紹介します。 (「Dynamic URLs vs. Static URLs – The Best Practice for SEO is Still Clear」)

「グーグルは動的URLを静的URLに書き換えすべきではない」と言う。

議論のもとは、グーグルのウェブマスターブログに「Dynamic URLs vs. static URLs」 (「動的URL vs 静的URL」) という記事が書かれたことに端を発するのですが、この記事から重要な一文を抜粋します。

We’ve come across many webmasters who, like our friend, believed that static or static-looking URLs were an advantage for indexing and ranking their sites. This is based on the presumption that search engines have issues with crawling and analyzing URLs that include session IDs or source trackers. However, as a matter of fact, we at Google have made some progress in both areas. While static URLs might have a slight advantage in terms of clickthrough rates because users can easily read the urls, the decision to use database-driven websites does not imply a significant disadvantage in terms of indexing and ranking. Providing search engines with dynamic URLs should be favored over hiding parameters to make them look static. 「静的URLの方が検索エンジンへのインデックスやランキングに有利であると考えるウェブマスターが多いようです。これは、検索エンジンがセッションIDやソーストラッカーを含むURLをクロール出来ないという仮説に基づいています。ユーザーにとって見やすい静的URLの方がクリック率が高いという利点も確かにあるのですが、動的URLを使うことが、インデックスやランキングの面で大きなディスアドバンテージになることはありません。検索エンジンにとっては、動的URLをそのまま使用することの方が、静的URLに書き換えることより好ましいです。」

このなかでグーグルが言っている重要なポイントは2点。

  • 動的URLがインデックスされ難いというのは誤解。グーグルボットがちゃんとクロールするから問題無い。
  • 動的URLは静的URLに書き換えないでそのままにしておくことをグーグルは奨励する。そのほうが間違いなくクロール出来るから。

さて、このグーグルのステートメントに対する、SEOmoz の記事(randfish氏)での見解はどうなのか?

グーグルはあくまでも「検索エンジン側の立場」で動的URLの書き換えを好まないと言っているだけだ。

SEOmoz の randfish氏の記事の一文。

The fundamental problem here is that Google is thinking about this from a completely different perspective as marketers. …they’re looking out for their best interests – effectively and efficiently crawling the web and serving up accurate data about the contents of pages. 「この議論の根本的な問題はグーグルがマーケッターとは完全に異なるポジションに立って物を考えているということ。(中略)グーグルはあくまでもグーグル側の利点を追求している。つまりそれは、効果的に、効率よくウェブ上をクロールして、各ウェブページのコンテンツを正確に読み込むことだ。」

randfish氏の見解の要点は、「グーグルが動的URLのままの方が効果的にクロール出来ると言っているのは、検索エンジンサイドにとっての利点であって、ウェブマーケッターにとって、本当に、動的URLのままにしておいた方が良いというとにはならない」、ということ。

動的URLを正確に読み込めるようになったグーグルとしては、下手に静的URLに書き換えられるよりも、そのままにしてくれていたほうが、かえって読みやすい。

では、はたして、動的URLを静的URLに書き換えるよりも、動的URLのままにしておいた方が本当に良いのか?

randfish氏は以下のように考察する。

動的・静的URLのメリット・デメリット

動的URLのメリット

1. Umm… they’re usually longer? : 大抵、長いこと?

2. Google (1 of the 4 major search engines) says they can effectively crawl and index them: グーグル曰く、効率的にクロール出来る。

動的URLのデメリット

1. Lower click-through rate in the search results, in emails, and on forums/blogs where they’re cut and pasted: 検索結果や、Eメール、フォーラム、ブログ記事に貼り付けられた場合のクリック率が低い。

2. A greater chance of cutting off the end of the URL resulting in a 404 or other error when copying/pasting: コピペの時に(URLが長いので)URLの末尾が切れてコピーされることが多く、結果ページ表示のエラーを招く。

3. Lower keyword relevance and keyword prominence: キーワードをURLに入れて、関連性を高めたり、目立たせたりすることが出来ない。

4. Nearly impossible to write down manually and share on a business card or read over the phone to a person: URLを手書きで書き留めたり、口頭で人に伝えたりすることがほぼ不可能。

5. Challenging (if not impossible) to manually remember: 覚えられない。

6. Does not typically create an accurate expectation of what the user will see prior to reaching the page: ユーザーがURLを見てリンク先のページの内容を推測することが出来ない。

7. Not usable in branding or print campaigns: ブランディングや印刷広告での使い勝手が悪い。

8. Won’t typically carry optimized anchor text when used as the link text (which happens frequently due to copying & pasting) : URLがアンカーテキストとして使われた場合にキーワードが含まれない。

静的URLのメリット(ほとんど、動的URLのデメリットの逆)

1. Higher click-through rates in the SERPs, emails, web pages, etc. : 検索結果、メール、ウェブサイト内などでのクリック率が高い。

2. Higher keyword prominence and relevancy: キーワードの関連性、視覚効果が高い。

3. Easier to copy, paste and share on or offline: コピペや、オフラインでシェアするのが楽。

4. Easy to remember and thus, usable in branding and offline media: 記憶しやすいので、ブランディングやオフラインメディアでの利用価値が高い。

5. Creates an accurate expectation from users of what they’re about to see on the page: ユーザーがURLを見ただけで、リンク先のページの内容を予想できる。

6. Can be made to contain good anchor text to help the page rank higher when linked-to directly in URL format: URLがアンカーテキストとして使われた場合に、自ずとキーワードが含まれる。

7. All 4 of the major search engines (and plenty of minor engines) generally handle static URLs more easily than dynamic ones, particularly if there are multiple parameters: 4大検索エンジンを含むほとんどの検索エンジンにとって、基本的に動的URLより静的URLの方が扱い易い。特に幾つものパラメターを使用している動的URLより、静的URLの方が扱い易い。

静的URLのデメリット

1. You might mess up the rewriting process, in which case your users and search engines will struggle to find content properly on your site: 動的URLを静的URLに書き換える時に、何らかのミスがあると、検索エンジンもユーザーも目的のページにたどり着けない。

結論

randfish氏の結論

So – bottom line – dynamic URLs don’t afford you the same opportunity for search engine rankings, usability or portability that rewritten, keyword-optimized URLs do. Just because one of the engines doesn’t have trouble crawling them doesn’t mean it’s any less critical to continue optimizing this element of a site’s structure.

If you buy into Google’s argument that because rewriting URLs can occassionally cause problems (nevermind that we’ve done it at SEOmoz and with our clients dozens of times without issues), you’re setting yourself up for something significantly less than search engine “optimization.”

「結論: 検索エンジンでのランキング、ユーザビリティ、身軽さ、どれをとっても動的URLはキーワードに関連付けて書き換えられた静的URLに及ばない。一つの検索エンジン(グーグル)が何の問題も無く動的URLをクロール出来るようになったというだけの理由で、静的URLに書き換える重要性が低くなったということにはならない。

動的URLを静的URLに書き換える過程でまれにミスが起こるということに端を発するグーグルの見解を丸呑みしてしまうと、結局、検索エンジン”最適化”とは全く程遠い結果を得ることになるだろう。」

明確な結論ですね。ぼくも、randfish氏の結論に賛成です。

最後に、直訳し難いので、意訳になりますが、randfish氏の記事の末文の引用です。

I’d be tempted to call it conservative SEO, but it’s not really even that. It’s the mindset that living in fear of change rather than pursuing the best course of action is the better choice, and none of us who do SEO for a living should support that mentality.

「検索エンジン技術の変化に敏感に対応していくのは保守的なSEOのやり方と言えなくも無いが、この変化に戦線恐々とするあまり、最善の施策を見誤るのはSEOのプロのマインドセットとして決してあってはならない。」

参考記事:
グーグルの動的URLと静的URLについて」 (海外SEO情報ブログ-9/26/2008)
動的URLか静的URLか、それが問題だ」 (海外SEO情報ブログ-9/25/2008)
グーグル、動的URLはそのまま、静的URLへ書き換えすべきでない”」 (海外SEO情報ブログ-9/24/2008)

この記事をつぶやく! (*゚▽゚)ノ”

Posted 2008-09-28 (Sun) 20:54  Updated 2010-01-03 (Sun) 19:17
Category: Google 対策   Tag: , ,

Comments

  1. お世話になってます。
    randfishは、実情を的確にまとめてますよね。
    僕もこの記事を解説仕様とも思ったのですが、量が多くて大変だったのと(笑)、ウェブ担で渡辺氏が取り上げるだろうと思って、遠慮しました。
    でも、清音さんがスピーディに日本語訳してくれました。
    とても有益な記事です。

  2. anishio says:

    お久しぶりです、
    日本語の場合、URLエンコードをかけてしまうと、まず解読不可能な上にメール等で送るときに改行等で切れてしまう事は経験上多々あったので、この辺は動的URLの弊害として影響が大きいと思います。

    あと、知らないサイトの動的URLでwww.xxxxxxxx.jp/?a=xxxxxx&b=yyyyyyyyyyyなどと入っているとやはり抵抗がありますね。

    『人が使う』というのを考えると動的URLそのままがいいというのはユーザビリティの面から見たらどうかと思います。

    とはいえ、私は動的URLはそのまま出すようにしています。
    でも、できるだけ無駄に長いURLにならないよう、サイトシステム構築の段階で複雑にならないよう心がけたいところですね。

    あまり関係ありませんが、静的ページに見せるためにサーバ設定で拡張子まで偽装するのはやりすぎかつ考え方としてあまり好きではありません、実際のところどうなんでしょう?ちょっと前までは拡張子で動的ファイルだとインデックスされ難いとか言われてましたけど、最近のアクセス情報を見る限りは、オールPHPのサイトも検索エンジンに全ページ問題なくインデックスされています。

  3. sugane says:

    >>>静的ページに見せるためにサーバ設定で拡張子まで偽装するのはやりすぎかつ考え方としてあまり好きではありません、実際のところどうなんでしょう?

    クロールの観点からは動的でも静的でも違いは無いようですから、目的のページにたどり着けるならどちらでも構わないのではないでしょうか。仮に違いがあったとしても、これがSEOに及ぼす影響は小さいでしょう。

    それよりも、「Can be made to contain good anchor text to help the page rank higher when linked-to directly in URL format: URLがアンカーテキストとして使われた場合に、自ずとキーワードが含まれる。」と文中に記述したように、アルファベットのキーワードがある場合は、静的の方がSEO上、有利だと思います。

    後はユーザビリティの問題だと思います。

  4. [...] 動的URL (ダイナミック) vs 静的URL (スタティック): どちらが正解か? – 海外… [...]


Comment Closed




ソーシャルメディアは社交の場。 »
« 検索結果を決める要因の優先順位:キーワード編