ネットビジネスにおいての戦略と戦術:売上を上げる14の戦術

ネットビジネスにおいての戦略と戦術:売上を上げる14の戦術

STRATEGY "ELECTRIC SOUP" FRONTSEO対策の薬箱のAkieさんは最近書いた2つの記事で、『戦略』と『戦術』という考え方について考察しています。

あらゆるビジネスを組み立てる上で非常に重要な考え方である、『戦略』と『戦術』ですが、ネットビジネスにおいてももちろん例外ではなく、John Reeseさんもかねてより、『Strategy』と『Tactics』という言葉でその重要性をといてます。

Akieさんの記事には「SEOは戦術であり戦略はでない」という一節があります。

SEOは戦術であり戦略ではない:戦略とは方針や目標であり、SEOが戦略となった時それはSPAMに近付く。 SEOはEC戦略内戦術のひとつに過ぎず...(以下省略)

これをネットビジネス全般にあてはめて、簡単に言うと、
①.戦略は収益を向上させるための大きな手段:例えば、コスト削減や、集客、ブランディングなどです。
②.戦術はこの戦略を組み立てる細かな手段:集客に関して言えば、SEO、PPC、SMO、ブログなど全て戦術です。

この戦略と戦術をしっかりと組み立てることが出きると、ネットビジネスがとてもやり易くなりますので、具体的な例を挙げて詳しく考えてみたいと思います。

ぼくが、アクセサリーのネットショップを運営しているとして考えてみます。

ネットショップにアクセスを集めるための戦術

『ネットショップ(ECサイト)にアクセスを集める』という戦略にたいしては、以下のような戦術が考えられます。

1.ECサイト本体のSEOで集客する戦術:ECサイトのターゲット・キーワード、検索エンジン登録などからの被リンク、相互リンクなどでの被リンク。

2.サテライトサイトのSEOで集客する戦術:メインとなるECサイトで拾えない関連キーワードに関するウェブサイトをつくり、SEOでアクセスを集め、ECサイトへそのアクセスを流す。ECサイトと違い、情報提供サイトのようにして、ナチュラルリンクでも被リンク対策できるようにする。このサテライトサイトは個人運営の場合特に、アドセンスなどを入れて副収入を狙いたい誘惑に駆られますが、ぼくはしません。あくまで、「ECサイトへの集客をするための戦術」であることを見失ってはいけないと、ぼくは考えます。

3.ネットショップ連動ブログでニッチキーワードを拾ったり、告知をする戦術:これはオフィシャル・ブログとして新商品の紹介や、セールの告知などに使う。ドメイン直下(example.com/blog)で運営するのが望ましい。商品名などでニッチキーワードも拾う。

4.Twitterで告知をする戦術:ネットショップブログに連動したTwitterアカウントでも新商品やセールなどの告知をします。

5.PPCで集客する戦術:アドワーズ、オバーチュアなどのPPCから集客します。キーワード別にランディングページを変え、ランディングページは購買意欲を高めるような、ストーリー性を持たせると良いでしょう。例えば、このネットショップでハワイからの輸入物アクセサリーを扱っているとします。その場合はこんなストーリーがあるかも知れません:それが誰々という何代も続いた職人さんによって手造りでつくられたもので、デザインは島の英雄の何々をモチーフにしていて、その英雄は恋人との間にこんなドラマがあって、などなど。もちろんウソはいけません。その商品にまつわる本当のストーリーを探すことが大切です。その商品を見つけるまでの、自分の苦労話なども良いストーリーになります。

6.ビデオ共有サイトで集客する戦術:商品紹介のビデオを作製しYoutubeを中心に出来るだけ多くのビデオ共有サイトにアップします。ネットショップのアドレスや電話番号などはプロフィールページだけでなく、ビデオ内にも表示しておくと良いでしょう。多くのビデオ共有サイトにアップすることで、検索エンジンに拾われる確立も高まります。ただし、なかにはビジネス使用を禁止しているサイトもあるので規約の確認が必要です。海外SEOブログの「SESシカゴから学ぶYouTube SEO」が参考になります。

7.ソーシャルブックマークの自主投稿で集客する戦術:ソーシャルブックマークサイトは自主投稿を禁止しているところもありますが、可能な場合は良く書けたブログ記事や、Youtubeにアップしたビデオなどをソーシャルブックマークします。ソーシャルブックマークサイトからのアクセスや、ソーシャルブックマークサイトの投稿ページが検索エンジンに表示されることでアクセスが見込めます。

ネットショップのブランディングをする戦術

『ネットショップのブランディングをする』という戦略にたいしては、以下のような戦術が考えられます。

1.ネットショップ連動ブログでストーリーを語る戦術:ネットショップ連動ブログは先述の通り、ニッチキーワードを拾うことでの集客にも有効ですが、ブランディングにも使えます。それには、PPCのランディングページと同じく、商品紹介の際に、ショップ内の商品ページよりも詳しくストーリー性を持たせた商品紹介をします。

2.フリーサンプルを配ることでブランディングをする戦術:アクセサリーショップの場合、化粧品などと違い商品サンプルは難しいですが、代わりに、ファッションや、メイクのアドバイスのビデオやPDFを作成して配布することが可能です。

3.ソーシャルサイトでブランディングする戦術:ソーシャルサイトのコミュニティや、フォーラム、掲示板などで、ディスカッションに参加したり、質問に答えることはブランディングにつながります。ショップのブランディングですので、アカウントは、ショップ名義にします。

4.フォーラムを運営する戦術:ショップのテーマにあったフォーラムを運営します。これはちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、レンタルサーバーにフォーラム構築用のソフトをインストールするだけなので、それほど難しいことでもありません。一考に値します。アクセサリーショップならファッションに関するフォーラムが考えられます。これは集客にもつながりますが、パブリックスペースの供給者になることはブランディングに有効です。

社員個人を前面に出してブランディングと集客をする戦術

1.社員ブログでファン層を獲得する戦術:販売するアクセサリーが若い女性向けのものであるなら、同世代の女性社員にブログを書いてもらいます。商品紹介は出来るだけ避けて、ファッション全般や、恋愛のことなどをテーマに、若い女性が共感をもってくれるようなブログを狙います。プロフィール欄にはネットショップの運営に関わっていることとネットショップへのリンクは書きます。こうすることで、ブログ読者がネットショップのファンになったり、ネットショップのことを、ブログでとりあげてくれたりします。草の根的な戦術です。

2.Twitterと連動させてファン層を獲得する戦術:社員のブログと連動したTwitterアカウントをつくります。これも、ショップに関することよりも、プライベートのTwitterとして普通に利用します。普通の店舗なら店員さんの顔が見えますが、ネットショップは直接店員さんに会う機会がありません。ブログやTwitterを使用して、社員の顔が見えることで、ショップと顧客との距離も縮まります。

3.ソーシャルサイトでブランディングする戦術:ショップで参加するコミュニティやフォーラムなどに、個人名義でも参加すると良いでしょう。


今回はとりあえず、14個の戦術を考えてみましたが、他にもPPCを活用した戦術はもっとあるでしょうし、Twitterを活用した細かな戦術などももっと考えられそうです。資金がある場合は、TVや雑誌の広告を活用した戦術ももちろん可能です。

大切なのは、収益を上げるためにどんな戦略とどんな戦術をとるのかを、シッカリと組立てること。そして、実行するさいには、何のためにこの戦術を今行っているのかを常に自覚しておくことです。これをするかしないかで、効率がかなり違ってくるはずです。

Enjoy your business!

追記

この記事はかなり駆け足で書きましたが、さぶみっと!JAPANというサイトがこの記事を題材により詳しく解説してくれています。リアルビジネスに例えながら解説していて非常に分かりやすいので、是非参考にして下さい。

画像提供:Sumlin

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Posted 2009-01-10 (Sat) 18:39  Updated 2010-01-03 (Sun) 19:16
Category: インターネットマーケティング   Tag:

Comments

  1. dialogjapan says:

    >大切なのは、収益を上げるためにどんな戦略とどんな戦術をとるのかを、シッカリと組立てること。そして、実行するさいには、何のためにこの戦術を今行っているのかを常に自覚しておくことです。これをするかしないかで、効率がかなり違ってくるはずです。

    ↑この指摘は非常に重要ですね。今日も「ピーターの法則」という話をアップしたのですが、不況が深刻だからでしょうか、最近は目先の一里塚を目指す話ばかりで、その会社がどこを目指し、何をしたいのか、が不明確なまま売上アップだけが目標となっている会社が多いのです。それでは賛同されるファンが増えないので、世界が変わらない。今日も役立つ記事をありがとうございます。

  2. sugane says:

    売上や、収益UPを目標に掲げるのは企業として当然なんですが、そのために何をするかと、今やってることが戦略の中でどんな位置づけにあるのかをわかっているかどうかが大事ですよね。

  3. ネットショップ売上アップ戦術(アクセスアップ編

    さぶみっと!JAPANの中村です。ネットショップを運営されているお客様からのお問

  4. [...] 以前、SEO対策の薬箱の藤井さんが書いた「SEO対策は戦術、ならばアナタの戦略は?」という記事を受けて、このブログでも「ネットビジネスにおいての戦略と戦術:売上を上げる14の戦術」という記事を書きました。今回はこの戦術と戦略をさらに掘り下げてみたいと思います。 まず、戦術と戦略について少しまとめます。 インターネット・マーケティングにおいての戦術とは、『ブランディング』や、『収益を上げる』という目的を達成するための、一つ一つの施策です。「ブログ記事を書いて、ロングテールキーワードからのアクセスを獲得する」というのはSEO戦術の一つですし、「個人名義でTwitterを利用して、ユーザーとの距離を縮め、企業ブランドを身近に感じてもらう」というのはSMO戦術の一つです。 実践可能な戦術の数は、知識や技術、経験の量に比例します。例えば「ブログパーツを配付して被リンクを増やす」という戦術はブログパーツを作成する能力の無いぼくには不可能な戦術です。もしそういう戦術をとりたければ、そのための知識をつけるか、それが出来る人を雇う必要があります。 戦略とは、目的を達成するために複数(場合によっては一つの時もある)の戦術を組み合わせたものです。巧みな戦略家は一つ一つの戦術を相互に関連付け、目的達成のプロセスをより確実にする道程をつくります。 つまり戦略は、サイトの目的、規模、マーケットなどを考慮に入れた上で、カスタマイズされたものでなければなりません。そのためには、情報収集能力、分析力が重要です。さらに、戦略の実行過程では、状況によって戦略を見直したり、あらかじめバックアップの戦略を用意しておいたりという、柔軟性も必要です。 この記事の目的は、ぼくが現在知り得るインターネット・マーケティングの戦術をすべてリストアップすること。ぼくが出来るものも出来ないものも全てリストアップします。 このリストの中から自分で実行可能な戦術を、サイトの目的や規模、マーケットに合わせて組み合わせることで、よりカスタマイズされたマーケティング戦略を構築することが可能です。 また、現段階で実行可能な戦術と、実行不可能な戦術を知ることで、これから学ばなければならない知識や技術を明確にすることも出来ます。(会社規模で行う場合は、どんな知識や技術を持った人を雇う必要があるか、マーケティングチームをどのような構成にするかなど。) 以下カテゴリー別に戦術をリスト化します。 [...]


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