次世代検索サイトは、Vertical Search Engine(専門検索エンジン)+SNS(ソーシャルネットワーク)。

次世代検索サイトは、Vertical Search Engine(専門検索エンジン)+SNS(ソーシャルネットワーク)。

検索エンジンの動向を探るのはSEOにとってとっても重要なこと。

SEOmozの記事が「専門型ソーシャル検索サイト」の可能性を示唆しています。

SEOmozの記事に行く前に、まずはSEWの3月20日の記事によると、Yahoo! Answers や WikiAnswers といったQ&Aサイト全体へのトラフィックが昨年118%もアップしている、と伝えています。
(What a Searcher Wants: Answers, SearchEngineWatch.com, 03/20/2008)

ネット利用者は多くの場合「答え」をもとめて検索エンジンを使うわけですから、その利用者の需要に応えるQ&Aサイトの利用が急増するのも頷けます。

そして、SEOmozの2月10日の記事ではこう伝えています。

“As the web becomes increasingly large and complex, it’s very possible that web surfing and web searching habits will evolve. Brands like Expedia, Zillow, and iMedix are all competing in the arenas of vertical search”
(The 4 Biggest Threats Google Faces, SEOmoz.com, 02/10/2008)
訳: 「ウェブが益々巨大化し複雑化するとともに、ウェブサーフィンやウェブ上の検索のやり方も変化していく可能性が非常に高い。Expedia (旅行)、Zillow (不動産)、iMedix (医療)は全て『ヴァーティカル・サーチ』 (専門検索)の分野に参戦しているブランドである。」

ネット上にコンテンツがあふれ巨大化すると、利用者が欲しているピンポイントの回答をGoogleやYahooのような大型検索エンジンが供給するのが益々難しくなっていくわけですね。そして、専門分野に特化した検索エンジンへとユーザーが流れていく。

そんな専門検索エンジンの中でも、医療・健康系検索エンジン・iMedix の試みに注目したのが、SEOmoz、3月19日の記事。

“The biggest “difference” that iMedix offers is the inclusion of a social network that integrates with the search results. (中略)…along the sidebar are people who share that interest and are interested and willing to talk about it. This takes advantage of some big psychological strengths in the health field – namely the need to “not be alone” when dealing with health issues.”
(A Deeper Look at Vertical Search – Interview with Iri Amirav & Amir Leitersdorf from iMedix, SEOmoz.com, 03/19/2008)
訳: 「iMedix がオファーしている(他の検索エンジンとの)一番大きな『違い』は、ソーシャルネットワークと検索結果を結び付けたこと。(検索結果の)サイドバーには(検索されたキーワードに)興味を持っているユーザーやそのキーワードについて話したいユーザーが表示されます。これは健康に関する分野においてはとても大きな心理的サポートになります。健康の問題を抱えている場合は『一人で悩まない』のがとても重要だからです。」 (カッコは清音による補足)

検索サイトとしての iMedix の特徴をまとめると以下のようになります。

  • 独自開発ロボットでウェブクロール
  • 医療関係のウェブページのみ収集
  • 独自のアルゴリズムで検索ランキング決定
  • ユーザーのフィードバックが良い検索結果はランキング上昇
  • 検索エンジンとは別に医療系ソーシャルネットワークを運営し、ユーザーは症状別などにコミュニティーを形成
  • 検索結果には、検索キーワードに興味を示しているコミュニティの参加者を表示する。これにより、病気をわずらう検索者は「連帯感、安心感」をもてる。

日本でも、SNSやSBSは人気で利用者も増加していますが、iMedix は①SNSとしての分野に特化したコミュティー形成、②SBSのようなウェブページへのユーザー投票、そして③専門検索エンジンとしての独自ウェブクロールによる分野に特化したウェブページの収集、と3つの機能を融合させている。このようなサイトは珍しいのではないでしょうか。

日本では、なにか似たようなサービスはないかと探していたら、新しいサイトを発見。
Kynny BETA
ただこれは検索エンジンということで、Googleっぽいサイトデザインではあるが、サイト登録はユーザーや運営者による完全手動なので、現段階ではSBSと代わり映えがしない。ただユーザーがナビゲーターとなれるあたりは面白いですが。ユーザー参加型 about.com という感じになっていくのでしょうか。

この手のもので、他にも検索エンジンをご存知の方いらっしゃいましたら是非、教えてください。

さて、検索エンジンの潮流が3大検索エンジンから、特化型、ソーシャル型検索エンジンへと今後も以降が進んでいくのだとすれば、SEマーケッターは以下のようなことを心に留めておくべきと SEOmozの記事は締めくくっている。

* How do you target content towards vertical search sites that could potentially be whitelisting domains?
訳: 「どのようなコンテントが専門検索サイトにホワイトリスティングされやすいか?」

* Are you currently seeing any significant search traffic from vertical engines outside the major properties?
訳: 「メジャー検索サイト以外の専門検索サイトから、現在多くのトラフィックを集めているか?」

* Is traffic from a site like iMedix potentially more or less valuable/focused to site owners?
訳: 「iMedix のようなサイトからのトラフィックは(大型検索エンジンからのトラフィックに比べて)価値のあるトラフィックなのかどうか?」

つまりSEOとともに、SMOを意識しましょう、ということですね。

この記事をつぶやく! (*゚▽゚)ノ”

Posted 2008-03-21 (Fri) 3:24  Updated 2009-12-27 (Sun) 17:40
Category: SEO 関連ニュース   Tag: , ,

Comments

  1. anishio says:

    ということはYahooやGoogle等の大手定番検索エンジンから検索エンジンの人気が離散る可能性も??

  2. sugane says:

    anisioさん、こんにちは。
    アメリカではyahoo, MSN検索エンジンの利用者が減少するなか、Googleはまだ伸びているようです。先日、どこかのブログで見ました。
    日本でも、検索エンジンに関しては、Googleはまだ伸びる余地がありそうです。

    でも、全体的には大手検索エンジンから、ソーシャルサービス系にユーザーは流れていくと大勢は見ているようで、実際yahooもソーシャルサーチへの以降を2006年2月の時点で表明しています。
    http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2006/04/20/11731.html
    実際にアメリカでも日本でもヤフーはSBSを開始していますし。
    http://myweb2.search.yahoo.com/
    http://minna.topics.yahoo.co.jp/

    一方、Googleもしっかりとソーシャル化を見据えていて、昨年末に発表された、OpenSocialによってSNSの囲みこみを考えているようです。(すでにMixiやMyspaceが参加表明)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenSocial

    ただ、大型検索エンジンが衰退するとは思いません。やはり便利ですからね。多少の分散はあるでしょうが。

    ぼくはの見方は、ネット環境が整い、ユーザーもそれになれてきたので、大手検索エンジンだけでは満足できず、ソーシャル系サイトも同時に使い始めた、ということです。



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